こんにちは、イノウエです。
日本経済新聞で、最近こんな記事を見かけました。
「海の家をITフル武装してみた 反省あり教訓あり」http://www.nikkei.com/article/DGXMZO75664950U4A810C1H56A00/?dg=1
※2014年8月18日付の記事。日本経済新聞のサイトはリンクの規制があるのでURLを記載するにとどめます。
システム開発を手掛ける中堅IT企業が、首都圏近郊の海岸で「海の家」を自ら経営して、自社開発の管理システムをクラウドで活用。普段は涼しい部屋でシステム開発を手掛けている若手の技術者が、熱い砂浜の現場で店舗経営に当たった様子やこの経験から得た教訓、成果などが記事としてまとめられています。
コーラルでもシステムの開発を手掛けているので、同業者として感心させられること、共感するところ、笑わせてもらえるところ、色々あってなかなか面白い記事でした。
何らかのシステムを既に導入しておいでの会社さんや、今後導入することを検討中の会社さんにとっても役立つ内容なのではないかと思います。
新しいこと・ものを何か導入するとき、イノウエはとても慎重な方です。
というのは、何かを新たに導入することによって、便利になるどころか運営・管理・メンテナンス等で却って煩雑になるのではないかという疑念が常にあるからです。
とりあえず試してみるのは構わないのですが、本格的な導入が前提であれば隅から隅まで、それこそ重箱の隅を細〜い竹串でつつくように、現状の改善に本当の本当につながるのかどうかを検討します。
そんな私がシステムを作るどうなるか。
これまでにそれなりに大きな規模のシステムの要件定義や画面デザインをいくつか行ってきましたが、常に心がけているのは、
- 使いやすい
- 分かりやすい
- 見やすい
ということ。当たり前のことではありますが、これらの要件を満たしていないものは世の中には意外と多くあります。また同時に、「必ず業務改善につながるシステムにする」ということを大切にしています。まぁこれも当たり前といえば当たり前ですが。クライアントの要望を満たすだけではなく、要望を最善の方法で実現することが大事なことだと思っています。実現すればいい、というものではなく、どのように実現するのが最上であるかを常に模索するわけです。(すごく頭を使うからか、要件定義の時期には白髪が増えます。)
それに加えて、できれば驚きも添えたいもの。
びっくりするくらい、劇的な業務改善を提供できたら最高です。
逆に、「おたくに作ってもらったシステム、てんで使いにくくて却って業務の効率が下がったんだけど。」なんてご感想をいただくことは、あってはならないものと肝に銘じています。
幸い今のところお褒めいただくことばかりで恐縮するくらいですが、開発したシステムを実際にを使うわけではない人間の行うシステム開発には常に大きな落とし穴があるんだということを、いつも忘れずにいないといけないな。と冒頭の記事を読んで改めて思いました。