こんにちは、イノウエです。
先日米グーグルが、眼鏡型のウェアラブル端末「グーグルグラス」の個人向け販売を中止すると発表しました。
Google Glass
https://www.google.com/glass/start/
この眼鏡が世に出たときには、こんなSFチックなものがこんなにも早く実現するとは、さすがGoogle。と思ったのですが。技術の革新に人間や社会の側がなかなかついていけないというところでしょうか。新しいことを始めるときには苦労や困難が付き物ですね。
歩きスマホが問題視されているのは多くの人がご存知のことと思います。
もしグーグルグラスが本格的に普及したら、「歩きグーグルグラス」も問題になったことでしょう。自動車や自転車運転中のグーグルグラス使用や、仕事中の私用グーグルグラス使用が禁止されるなどのことも考えられます。
アメリカではプライバシーについても問題視されていました。
グーグルグラスという新たなツールの登場によって、法整備とか、モラルとか、人間の側で整理しなければならないことが出てきたわけです。
グーグルグラスは全面的に販売中止になるわけではなく、今後は法人向けに開発が続けられるとのこと。
確かに、色んな業務において活用できそうなシロモノです。
その上、公道等不特定多数の人や乗り物の集まる場所ではなく、社内の特定の部署等での使用に限るということであれば、さほど問題なく使えそう。
社会に混乱を招きながらグーグルグラスを売り続けて利益を上げ自社が儲かればそれでOKというのではなく、グーグルグラスを社会の中で真に役立つツールとして育てようという意図があるように思えたので、個人的にはまたしてもさすがGoogleと思いました。
新しいアイディアを、状況に応じて柔軟に変化&発展させていく。
クリエイターとしてはそんな在り方に勇気づけられつつ。
Googleは今年も邪悪にならずわくわくさせてくれるのではないかと期待しています。